4月13日、天秤座で満月を迎えます。
春の陽射しがやわらかく降り注ぐこの時期、太陽は牡羊座を進み、新しいスタートや未知の挑戦へと私たちを後押ししています。牡羊座のエネルギーは「今こそ動き出す時だ」と背中を押してくれるような、熱くまっすぐな力。でも、今夜は少しだけ立ち止まって、自分と、そして周囲との関係を見つめ直してみる時間が必要かもしれません。
今回の満月は天秤座で起こります。
天秤座は「バランス」「調和」「対人関係」を象徴するサイン。満月は物事の完成や見直し、手放しのタイミングでもあり、今回は特に「自分と他者のバランス」にフォーカスが当たっています。この満月の光は、どこかで無意識に我慢してきた自分の本音や望みに、改めて気づかせてくれるかもしれません。
火星が示す「動くこと」の必要性
この満月では、牡羊座の太陽と天秤座の月に対して、蟹座にいる火星がTスクエアを形成しています。Tスクエアは緊張感をもたらす配置ですが、同時に強い「突破力」も秘めています。
火星は「行動」「意思」「闘志」を象徴する惑星。その火星が満月軸にプレッシャーをかける今、「ただ考えているだけではダメ。動く時だ」というメッセージが届いています。
牡羊座が示す“個”としての意志。天秤座が大切にする“他者”との調和。その間で揺れる感情や状況に対して、火星はこう言っているようです。「どうしたいのか、自分で決めて、自分の足で動いてごらん」と。
自分の喜びに正直になる
今回の天秤座の月は、出生図では5ハウスに位置します。5ハウスは「創造」「自己表現」「喜び」「恋愛」など、心がときめくことと関わるハウス。その領域に月があるということは、「心が本当に喜ぶことを選びなおすタイミング」に来ていることを意味します。
もしかしたら、周囲の期待や“こうあるべき”に縛られて、本当の望みを後回しにしていませんか?天秤座の月は、他人とのバランスを取るために自分を抑える傾向があります。でも今回、その月を真正面から照らしているのは牡羊座の太陽。
「それで、あなた自身はどうしたいの?」という問いが、まっすぐに投げかけられているのです。
本音を行動に移す勇気。自分の中にある“好き”や“やりたい”に、もう一度火を灯すこと。それが、今回の満月のテーマでもあります。
あなたの行動をサポートする木星
さらに、この満月にはポジティブなサポートが加わっています。双子座の木星が、天秤座の月にトライン(120度)という調和的な角度を取り、太陽とはセクスタイル(60度)を形成しています。
木星は「拡大」「発展」「幸運」の象徴。月とのトラインは、内面の安心感や情緒的な安定を与え、「これで大丈夫」と思えるような落ち着きをもたらします。つまり今、「自分の望みに素直になること」に対して、木星が穏やかに、でも確かな追い風を送ってくれているのです。
また、太陽とはセクスタイル。あなたが意図して行動をすることで発展していくエネルギーに満ちています。あなたが心から望むことなら、それは必ず誰かの希望にもなる。だから「安心して行動していいよ」「その一歩、きっと大きな変化につながるから」
そんなメッセージが込められているように感じます。
金星順行、そして全天体順行期間へ
満月の直後には、金星が順行へと転じます。これにより、4月13日から5月4日までの間、逆行している天体が一つもない「全天体順行期間」が始まります。
これによって、これまで進展が鈍化していたことや、迷いが生じていたプロジェクトが一気に加速するタイミングとなります。
金星が順行に戻るということは、特に人間関係や愛、価値観においての再調整が完了し、次のステージに進む準備が整ったということ。ここまで温めてきた思いや計画を、実際に動かしていくには最高の追い風が吹いています。
まとめ:心の声に、行動で応える満月
今回の天秤座満月は、自分と他者とのバランスを取りながら、自分の本音を大切にすることがテーマです。あなたは本当に心が喜ぶことをしていますか? 周りの期待や視線に縛られて、自分の願いを抑え込んでいませんか?
もし、心の中に「こうしたい」という思いがあるなら、少しだけその声に耳を傾けてみてください。そして、その思いを行動に移すことで、あなたの内側と外側の調和が取れるはずです。
次の新月(牡牛座)は、そんな思いを「形にしていく」フェーズに入ります。今のうちに、自分が本当に大切にしたいものを再確認して、そこに向かって一歩踏み出してみましょう。
それでは、良い満月をお過ごしください。
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