蠍座新月サビアン
サビアンシンボルは「親睦夕食会」
他者との深い共感によって絆を深める蠍座。このサビアンでは、自分の意志や信念を貫き通す「自分を持っている人」たちが集まって、食事を共にするシーンが描かれています。
自分が困ったときは仲間にサポートしてもらい、仲間が困った時は一緒に乗り越える方法を考える。そんな信頼できる仲間がいたら、きっとどんな困難だって乗り越えていけますよね。そんな仲間と夕食を共にすることで絆を深める、そんなシンボルです。
新月は4ハウス
新月は居場所を表す4ハウスで起こり、8ハウスの魚座土星とトラインを組みます。蠍座も魚座も感情を表す水のサイン。4ハウスも蟹座のナチュラルハウスでなので、とても水が強調されています。深い心のつながり、絆や共感、心の内面にフォーカスが当たる新月になりそうです。
まずは自分とつながる
まずは自分自身と深くつながること。自分の本音を知ること。それが執着や嫉妬など、どんなに醜い感情だったとしても、受け入れること。ホロスコープにおいて4ハウスのカスプはICと呼ばれ、心の根っこを表しています。4ハウスで自分自身と繋がり、太い根っこを張らなければ、次の5ハウスで自分を外に向かって表現していくこともできません。
4ハウスは自分の土台
4ハウスは私の居場所、土台、家族、ルーツ、共同体。私の足元でありホームです。普段一緒に過ごす人たちや安心できる居場所。血縁は関係なく、私が心の繋がりを感じられる人たち。そのような人たちと感情を共有し、絆をより深めていくイメージが浮かびます。
蠍座って、物事の本質を知りたい、隠されたものを暴きたい、裏の裏まで知りたい…というサインなので、綺麗事だけでは済まされません。人間の感情の美しい部分もドロドロした部分もすべて飲み込んでいきます。
表面的なつきあいだけでは、相手の本質を知ることなんてできないし、自分も本音を吐き出すことができなければ、心からの深い絆なんて結べないことを知っているからです。
火星と冥王星
新月とはアスペクトを取りませんが、火星と冥王星がオポジションを取っています。一触即発と言いますか、互いに睨み合ってバチバチに火花を散らしている感じです。
火星・冥王星のオポに対してキーになるのが、調停している蠍座の水星です。水星は蠍座29度でいわゆる涙の度数と呼ばれ、葛藤を生むと言われています。なぜなら深い感情を共有することで一体化しようとする蠍座にとって、その情を断ち切るのは辛いことだからです。
けれど、例え一時的に不仲になったとしても、本音をぶつけ合うことができてこそ、本当の絆と呼べるのではないのでしょうか。この火星・冥王星のエネルギーを活かすために重要なのは、情に流されずに自分のスタンスを貫くことです。
4ハウスで自分自身、そして仲間と固い絆を結ぶことを、8ハウスの土星がサポートしてくれています。ここで結ばれた絆は安定的に持続していくでしょう。
余談
ちょうど新月の翌日から私は里帰り出産のため、実家に戻ります。高校卒業して以来、ずっと家を出ていたので、長期(2〜3ヶ月)で実家に滞在するのはなんと20年ぶり!真面目で厳しい両親が鬱陶しくて、とにかく早く家を出たかった10代の頃。
親子関係は悪くはないけど、実家が居心地いいなんて思ったことはなく、大人になってからもあまり実家に寄りつかないタイプの人間でした。結婚してから、両親との関係性もだいぶマシになったとは言え……今回の里帰りはちょっぴり不安もあります。けれど、「親になって初めて親の気持ちがわかる」という言葉あるように、このタイミングだからこそ分かることがあるような気がしています。
今回の新月図を見て、これまで遠ざけてきた両親との絆を深めること。そして、それが私自身の子育ての指針に繋がっていく気がしています。
蠍座新月まとめ
自分の内側に深く潜り、自分自身と繋がること。そして大切な人たちと絆を深めること。そのためには、自分の本音と向き合い、自分のスタンスを貫くことが重要になる新月です。
11月20日蠍座のルーラーである冥王星が水瓶座に移動完了し、本格的な風の時代が始まります。変容というキーワードを持つ蠍座ですが、2024年11月はまさに変容の季節です。冥王星が一つのサインに滞在するのが約20年。つまり、これから20年かけて私たちの意識もゆっくり変わっていくのです。それに先駆けて、今回の新月でどんな自分でありたいか、自分の本音を探ることや自分の土台を固めることはとても大切なことだと言えそうです。
それではみなさま良い新月をお過ごしください。
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