ありがたいことに最近「ブログやインスタの投稿を楽しみにしています」というお声をいただくようになった。その度に、私はこんな顔になる(´・ω・`)
もちろん嬉しいんです。それはそれはめちゃくちゃ嬉しい! 応援されてることもありがたいなぁと、ホントに涙が出そうになるくらい嬉しいのに……褒められたら不安になるんです。
今回はそんな私の心の構造、そして【生存戦略】について書こうと思います。
私自身もね、自分に対して思うんです。
「素直に喜べよ!めんどくさいヤツだなぁ……」って。
「いや、一瞬は喜べるんだよ?でも次の瞬間からもう不安になるんだよね……」
「せっかく褒めてくれてんじゃん!」
「いや、でもこれたまたまのマグレを見られただけかもしんないし」
「あぁ〜、次も同じようなファインプレー期待されたくないんだ」
「そうそう、どうしても自分に対する評価(=ハードル)を下げておきたくて」
こんな会話が私の脳内で繰り広げられた結果、私はいつも褒められた喜びを100%受け取れずに、ソワソワして不安になってしまう。
ハードなのがお好きでしょ?
せっかく褒めてもらったのだから、期待に応え続けなければいなけない……そうやって勝手に自分にプレッシャーをかけて苦しくなってしまう。その根底には、私の自己価値の低さがある。けれど、もう一つ重要なのが【生存戦略】という、自分が生きる上で採用している方針。そこに重大な秘密が隠されていた。
私は追い詰められると本気を出すタイプ。火事場の馬鹿力があって、逆境に強いと言えるけど、逆に言えば追い詰められないとダメ。
思い返せば高校受験の時、担任に「こんなんじゃ志望校には受からん」とけちょんけちょんに言われて、大泣きした。けれど、同時に腹の底からふつふつと湧いてくる静かな怒り。その後「絶対に合格して見返してやる」と決意して、無事に志望校合格。
また大学生で就職活動をしていた時、「海外と関わる仕事がしたい」と商社や海外取引のあるメーカーばかりを受けては落ちまくっていた私。辛くなって母に電話で愚痴ったところ「海外はもう諦めたら?」とサラッと言われて、逆に私の心に火がついた。私はツライ気持ちに寄り添って励ましてほしかったのに、諦めろだと?ふざけるなー!メラメラと怒りの炎が燃え上がり、最終的にはご縁があった商社に入社でき、海外出張に行きまくる日々を過ごすことができた。
そう、私はこれまで「追い詰められる」ことによって最大のパフォーマンスを発揮してきたのだ。だから今回も「褒められたのに、あえて不安になることで、自分を追い詰めようとしてるんじゃない?」というのが旦那の意見だ。言われてみればその通りかもしれない。不安になって、自分を追い詰めてプレッシャーをかけて、ネガティブなエネルギーを材料に自分を奮起させようとする……。う〜ん、でもそれってフツーに考えてしんどくない?
死と再生の星である冥王星をルーラーに持つ蠍座は、「一度死んで生まれ変わることで強くなる」なんて言われます。もちろん、困難にぶつかった時、そこから再起できるレジリエンス(回復力)を持っているのは、蠍座の素晴らしい特性。でもそれは、自分がコントロールできない出来事や困難にぶつかった時に使えばいいわけで、わざわざ自ら不安になったり、追い詰めたりして困難な道を選ぶのは間違ってない?
そんな生き方アリですか?
一方、旦那は褒められたら素直に喜ぶ。そして、褒めた方もうれしくなるような反応をする「褒められ上手」だ。ちなみに旦那は「自分は褒められて当然の存在だ」と思っているらしい。「いやいやいや……何その自己肯定感の高さ。褒められて当然って、ただの調子乗ってるヤツやん」と私は思う。
けれど、旦那はこれまで「褒められること」で最大のパフォーマンスを発揮してきたのだ。褒められると気持ちがいい。この「気持ち良さ」を持続させるために更なる行動をする。そうすると、自分のパフォーマンスも上がる。パフォーマンスが上がれば、もっと良い仕事ができる。そうやって、どんどんプラスの連鎖に入っていく。
「ちょっと待って、ズルい!そんなの『追い詰められて』最大のパフォーマンスを発揮するより、『褒められて』発揮する方がいいに決まってるやん!そっちのほうが楽しいし、気持ちいし、私もそっちがいい!」と駄々をこねてみると旦那は「大変な生き方だねぇ〜」と笑っていた。いやいや笑い事じゃないし。何をヘラヘラしてるんだ。別に褒めてないぞ。
「褒められる」という行為に対して、私と旦那でこんなにも反応が違うのは、【生存戦略】(=生きる上で自分が採用している方針)が違うから。例えば、ドーナツがある。ドーナツの穴に注目して「穴が空いているから食べれる部分が少ない」と不満に思うこともできるし、「ドーナツそのものに注目して、おいしそう」と思うこともできる。私は穴に注目し、旦那はドーナツそのものに注目している。ただそれだけの違い。
つまり、どこに注目するか?その結果どんな感情を得るか?は自分自身で決めることができる。褒められた時に、不安になって自分を追い詰めることもできるし、もっと褒められたいと調子に乗ることもできる。どっちを選ぶかは、実はあなたの生き方の好みの問題なのだ。
主体的に生き方を選ぶということ
「褒められる」という行為に限らず、あらゆる現象に対して、私たちは無意識に反応してしまっている。その無意識の反応や心のクセというのは、占星術では「月」が表しており、月の年齢域である0〜7歳の幼少期に覚えた反応のパターンを大人になっても無意識に繰り返してしまっているのだ。
きっと私の「追い詰められて力を発揮する」というのも、幼少期に作られたたパターンなんだろう。それを高校受験でも就職活動でも、今でも無意識に繰り返し使おうとしていた。それでうまくいっているなら問題ない。けれど、生きづらさや違和感を抱えているなら、その古いパターンから脱却しよう。大人になった私たちは、自分で主体的に生き方を選ぶことができるのだから。
無意識の反応に気づくには、まずは自分がどんな感情を感じているか?どんな反応をしているか?を観察すること。もし私が「褒められたら不安になる」ということに違和感を感じなければ、自分の生存戦略に気づくことも、それを変えようとすることもできなかった。だから、観察して気づくということが一番大切。慣れないうちは感情と自分を切り離すのが難しいかもしれないけど、続けていけば必ず気づけるようになる。
観察して気付けたなら、「なんで褒められてるのに不安になるの?」と自分に問いかけて深掘りしていく。ありがたいことに私には自分と真逆のパターンを持つ旦那がいたので、わかりやすかったけど「それって、こう思ってるってこと?」「じゃあ、これだったらどう?」と、あなたが大切な友人の相談にのる時のように、根気よく自分に問いかけてみてください。
自分がこれまでどんな反応パターンを取ってきたのか、自分の【生存戦略】に気付けたなら、あとは、自分は今後どんな方針で生きたいか?を選び直すだけ。新方針で生きようとしても、これまで何十年と蓄積された癖はなかなか抜けないし、足を引っ張ることがあるかもしれない。けれど、その度に私はこの生き方でいく!と決意することが大切です。
私は、このしんどい生き方をやめて、褒められたら調子に乗る生き方にシフトします!「人生右肩上がり」ばかりではないかもしれなけいど、褒められたら、私も周りも気持ち良く「最大のパフォーマンス」を発揮できるように癖づけをしていきます。褒められた時の反応の仕方から「生き方」を語るなんて、話が飛躍しすぎだと思う?でも、結局こういう小さなことの積み重ねが「人生」を作っていくだと私は思うのです。
春はもうすぐそこ。あなたはどんな生き方を選びますか?
コメント