11月8日　新時代へ向けて、変化変容の牡牛座満月

11月8日20：08　牡牛座で満月を迎えます。

古来から「不吉」の象徴だった、月食という神秘

月が地球の影に入ることで起こる、月食。
今回の月食は「皆既月食」です。

ちなみに、皆既じゃない月食は「部分月食」と言います。
つまり、地球の影に月の全景がすっぽりと入ってしまうのが皆既月食。
月の一部に地球の影がかかって少しだけ欠けてしまうのが、「部分月食」と言うわけです。

実際、世界中の伝説を紐解いてみても月食は「不吉」の象徴として言い伝えられています。

日本では本来「月蝕」という字が使われていました。
「食う」よりも「蝕（むしば）む」という字の方が、やはり少し不気味なニュアンスがありますよね。

月食の際、地球の落とす本影に覆われることで、満月である月は「赤銅色」と呼ばれる赤黒い色に染まります。
当たり前に夜空を明るく彩ってくれている存在の不気味な異変に、不吉な予感を感じてしまう感性はなんとなくわかる気がします。

今回の月食にはイレギュラーな事象が重なります。
月食の月が天王星を「喰らう」天王星食が同時に起こるのです。

月食に重なる他の惑星食は約442年振り（前回は1580年7月の『土星食』）であり、
それが「天王星食」なのは更に貴重です。

この日本で月食と天王星食を同時に観測できるのは、4000年以上無いそうです。

こんな貴重な現象。惑星のエネルギーに強く影響を受ける我々にとっては、当然見過ごすことのできない意味があるはずです。

日食や月食は、集団に一気に働きかけ、国や社会など「皆」への影響を与えます。
その影響力は大きく、半年は影響があると言われています。

冒頭に述べた通り、太陽や月の光が欠ける「食」は一般的に凶兆だとされることが多いです。

しかし考えてみてください。

想像など遠く遠く及ばないほど広大なこの宇宙に、ちっぽけな人間の「凶」だの「吉」だのという価値観はありません。けれど、国単位や社会単位で影響を与えるほどの強いエネルギーであることは確かなのです。

このエネルギーの波を乗りこなせば、実際には人生を大きく拓くこともできるでしょう。

今回の牡牛座満月も占星術的にはハードなエネルギーが流れており、特別なターニングポイントを感じます。

「意外な変化や変革」を象徴する天王星。それに重なる今回の満月で、パワフルな新展開を迎えるためのポイントを見ていきましょう。

現代の日本に住む私たちにとって、当たり前になっているこの便利な生活。
スマホが使えて、電気が使えて、安全な水が飲めて、スーパーに行けば食料が買える。
ほんの100年前の時代と比べても、当時では考えられないほどの「豊かさ」が当たり前となっています。

これまでの時代は、その便利さを得ることが「価値」であり「豊かさ」でした。
金銭的な価値、つまりお金、家や車などの所有物が豊かさの象徴とされてきました。

しかしそれが社会インフラとして当たり前になった今の時代、
私たちは自分にとっての本当の意味での「豊かさ」とは何かを改めて考える必要に迫られています。

「風の時代」と言われるこれからの時代の価値観とは、「個人の体験や情報、人脈」など目に見えないものこそが価値を持ちます。

人それぞれに違うものであり、正解などありません。
あなたにはあなただけの「豊かさ」があり、自分で見定めなければいけないのです。

今回の満月はお金、金脈を表す牡牛座ー蠍座ラインで起こります。
自分にとっての価値・豊かさを振り返るには、ピッタリなタイミングです。

例えば、コロナをきっかけにテレワークや在宅勤務が増えましたね。
これは一時的な緊急措置なんかでは決してありません。大きな価値観の変化を生んでいます。
実際にテレワークや在宅勤務を経験したあなた、こんな風に思いませんか？

会社の近くに家を借りる。
通勤する電車の沿線上に家を借りる。そんな風に住む場所にこだわる必要がなくなってきました。

今後はますます

「個人の自由へ」と意識がシフトし、個々の能力を生かしたライフスタイルが増えるでしょう。

これまでのように「所有＝豊かさの象徴」にはなりません。
むしろ、どこにでも吹き抜ける風のように身軽になっておくことをオススメします。

風の時代本格始動は2024年ですが、来年前半は冥王星が水瓶座に入ります。（その後逆行）
天王星は水瓶座のルーラーであり、今回の満月でとても大きな影響力を発揮しています。
新しい時代へ向けて私たちの意識の変化変容、そんな満月です。

新しい時代の波に乗るために、自分を見つめ直す時間を持ってみてくださいね。

それでは、皆さま良い満月をお過ごしください。　