呪縛から解放へ 彼女の蠍座の使い方 | Aoshima Witch

呪縛から解放へ 彼女の蠍座の使い方

ASTROLOGY

母とまだ小さい弟と私の3人で、買い物に行った帰り道。
向かう先に母のママ友が居るのを見つけて、少し心が沈む。
案の定、母はそのママ友とにこやかに挨拶を始めてしまった。
「ほら、あんたも挨拶なさい」
と促され
「……こんにちは」
と俯きながら蚊の鳴くような声で頭を小さく下げる。

「ぼく、タケシくん!4しゃい!」
直後に響いた元気な弟の声が、私の無愛想さをより際立たせるようだった。

 

無愛想な私はダメな子

幼い頃から、愛想を振りまくのが苦手だった。逆に弟は愛嬌があり、みんなに愛される。
「性別が逆でちょうど良いくらいだよね〜」
なんて、冗談めかした母の言葉は小さな棘となって私の胸に刺さり、つっつき続けた。

女は愛嬌、男は度胸。そりゃ私だって、表情がくるくる変わる、天真爛漫なカワイイ女の子に生まれたかった。でもそうじゃない私は、きっと「ダメ」な子。

(どうせ私は無愛想だよ)
そう開き直るたびに、私の表情はますます固くなっていった。

大人になればさすがに下手くそな愛想笑いも身につけたしそれなりに人付き合いもできるようになった。でも相変わらず、心を開くのは苦手。
そんな日々の中、インスタで気になる投稿を見つけた。

「西洋占星術、izumiさん……」

なにやら、星で自分の強みが分かるらしい。
無愛想で心を閉じがちな私に、一体どんな強みが……?
興味本位、軽い気持ちで受けた鑑定はちょっとした心への衝撃だった。

 

衝撃、そして解放へ

「表面的な態度や言動には惑わされず、他人の根本的な欲求や感情に寄り添うのが得意じゃないですか?」
「並大抵のことでは動じませんよね。どっしり構えていて、口も固い」
「人の心に対する深い洞察力があります。カウンセラーとか心理学とか向いてそうですね」

そう。
昔から、どういうワケか人から相談されることが多かった。
私は相変わらず、言葉少なに話を聞くだけなのに相手はなぜか、人に言えないディープな悩みをどんどん打ち明けてくる。話すだけでもラクになるとはよく言ったもので、話を聞けば感謝されることが多かった。人の話を聞くのが嫌いじゃない私は、実はカウンセラーになりたいと思っていたことがある……。

「『動じない』ということは、冷静で感情が表に出にくいということです」
「それは頼もしく感じられますし、安心感もあります」
「どんなことでも受け入れてくれそうな懐の深さを感じるので、あなたにはいろんな人がいろんな話を打ち明けたくなる」ーーーそれはあなたの強みだと思いませんか?

 

ホロスコープが教えてくれた私の強み

私の表情の乏しさが、欠陥ではなくてむしろ強みだった……?
私は「私」を使いこなせてなかっただけなの……?
憧れていた表情豊かな天真爛漫な女の子になんか、どうせなれない。
でも、なる必要もない。

そうか、私は私のままで良かったんだ。
むしろ、これが私だったんだ。

オセロが全部ひっくり返っていくみたいに、自分のダメが強みに変わった瞬間だった。

ずっと固いままだった私の頬が、いつの間にか柔らかくほどけていることに、つたった涙をぬぐって気付いた。

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周囲に言われた何気ない言葉で、自分の特徴に「欠陥品」というレッテルを貼ってしまう……
あなたにもそんな経験はありませんか?

けれど、大人になった私たちは、どんなレッテルを貼るかを自分で選ぶことができます。

あなたの「ダメ」は「強み」でもある。

 

彼女のホロスコープ

蠍座、そして7、8室に重要な星がたくさん集まっている彼女。
物事を感じ取る能力が高い蠍座は、どうしても警戒心が強くなりがちです。けれど、一度心を開いた相手とは深くて濃い関係を築くことができる愛情深さを持ったサインでもあります。
長年の呪縛から解放された彼女の輝きは、今後さらに増していくでしょう。その手助けができたようで嬉しく思います。

ご自身の強みや星回りを知らない人は、知らず知らずのうちに「遠回り」や「自分に向かないイバラの道」を進んで、思い悩んでいることが多いようです。

ホロスコープは、そんな向き・不向きを見極めるのに役に立つツール。あなたも試してみませんか?
不思議とうまくいく人生への第一歩になるかもしれませんよ。

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