燃えよ火星 コンフォートゾーンを抜けるために | Aoshima Witch

燃えよ火星 コンフォートゾーンを抜けるために

ASTROLOGY

占星術師として独立することを叔父に打ち明けてみた

私は親族の中では叔父と一番仲が良い。20代の頃大阪に住んでいた私は、当時出張で大阪に来ることが多かった叔父と福島界隈で一緒に飲みまくっていた記憶がある。叔父には子供が3人いるが全員男の子。それゆえ、唯一の姪っ子である私のことをとても可愛がってくれていた。

新卒から定年まで勤め上げたサラリーマンの父とは対照的に、叔父は祖父のコネで入った国鉄をやめて勘当さたり、自分で事業を起こしたり、その事業がダメになっても何度でも再起をかけ、今も現役で働いているパワフルな生き方に憧れてもいた。

一方、新卒から同じ会社で働き続ける弟ふたりとは対照的に、何度も転職してみたり、海外をフラフラしてみたり、サーフィン移住してみたり……と好きに生きてきた私は、なんとなく叔父に親近感を持っていた。

実は仕事を辞めることも、占星術師になることも、両親には話していない。サラリーマン&専業主婦で絵に描いたようなThe平成初期の定番家庭の文化圏に生きている両親には、正直何を言われるか分からない。本当は、新卒から安定して同じ会社で働き続ける弟たちと同じように「両親の期待に応える」娘でいたいという想いがある。

頭の硬い父は無理でも、波瀾万丈な生き方をしている叔父なら、もしかしたら私の独立を応援してくれるかも……という淡い期待があった。ちょうどLINEでやりとりをする機会があったので、勇気を出して打ち明けてみた。すると……

「占い師?お告げでもあったの?w」

私は悲しみと怒りを感じた。

人は知らなものに出会った時、排除しようとする

その夜、叔父とのLINEのやりとりを旦那に見せて、こう聞いてみた。

「『占い師?お告げでもあったの?w』って言われたのが、馬鹿にされたように感じたんだけど……これを見て馬鹿にされてるって思うのは、私の過剰反応だと思う?」

旦那の意見はこうだった。

「馬鹿にされてるかどうか?の答えとしたら、多分ちょっと馬鹿にされてる。でも人は知らないものに出会ったら『排除しようとする』のは普通の反応だと思うよ」

例えば、私が久しぶりに甥っ子に会って「最近どうしてる?」って聞いたところ、甥っ子が「アイドルの追っかけ」と答えたとしよう。

アイドルにも推し活にも全く興味がない私からしたら……「ふーん。そうなんだ…」で会話が終わってしまうだろう。オタクの世界は分からんし、私とは住む世界が違うわ…でシャッターを下ろしてしまう。

けれど……

「アイドルって誰?」

「アイドルの追っかけって、何が楽しいの?」

「全国ツアーとかを追っかけるの?最近どこに行ったの?」

こんなふうに相手が何にどんなふうに興味を持っているのかを観察することができれば、相手も熱量を持って話してくれるはず。とは言え、大多数の人はこんな反応なんてできないし、排除したくなるのが普通だよ、という旦那。

ちなみに、なぜか旦那の家族は「排除しようとしない少数派」な人たちばかりだ。義母は、私が鑑定のモニター募集をしていた頃、職場の人をたくさん紹介してくれたし、いつも一番にインスタでいいねをくれる。義兄(マーケター)には「どうやったら売れるの?」という相談に何度も乗ってもらったし、義兄(エンジニア)には、私のブログサイトのカスタムを助けてもらったりした。

そんな少数派な人たちと家族になれた私はラッキーだと思う。

一方で、きっと叔父は「占星術師」という縁もゆかりも無い未知の世界に出会って戸惑ったのだろう……。私が怒りと悲しみを感じたのは、信頼して打ち明けた答えが私に対する嘲りだったように感じたから。

対象と一体化する蠍座の私にとって、占星術=私であり、占星術に対する嘲りは私への嘲りのように感じてしまう。そこを切り分けるのが難しい。しかし旦那の指摘によって姪としての「私」に失望したり、幻滅したりしたわけではないと分かった。

そう思うと怒りも消えて、心が楽になった。そうなると私がすべきことは、占星術師がどれだけ素晴らしい仕事なのかをアツく語ること。「いずみがそんなに言うんだったら、すごい仕事なんだろうね」と言わせるくらい自信満々に語ること。

家族と言えど所詮は他人。どうせ理解なんてしてくれない。そうやって悲しみの世界に閉じこもろうとした私を救ってくれたのが旦那の「人は知らないものに出会ったら排除しようとする」という一言でした。

コンフォートゾーンを抜けるために

私は結婚したことで、ずっとほしかった「安心・安全な場所」を手に入れたと感じている。好きに感情を表現してもいい、我慢しなくてもいい、言いたいことを言ってもいい……

幼少期にほしかったけど手に入れることができなかったと感じている安心な世界を旦那を通して手に入れた。心から信頼できるパートナーを得たことは、「相手と深く一体化したい」という欲求を持つ太陽蠍座7室の私にとって、とても重要なことだった!

太陽期の終わりに結婚した私は、現在「火星期」に突入。

天体の年齢域:占星術では、人間の発達段階と天体がリンクするという「年齢域」という考え方がある。
月:0〜7歳 幼少期の子供。情緒を育む時。
水星:7〜15歳 学童期。集団生活の中で知力やコミュニケーションを学ぶ時。
金星:15〜25歳 思春期。恋愛や趣味など楽しみながら学ぶ時。
太陽:25〜35歳 社会と関わることで人生の目的を模索する時。
火星:35〜45歳 太陽期に見つけた目的に向かってチャレンジする時。
木星:45〜55歳 楽観的に物事が見れ、精神的にも経済的にも豊かに恵まれてくる時。
土星:55〜70歳 これまでの経験を社会に還元し、次世代を育てていく時。社会的立場の着地点。
天王星:70〜85歳 社会の一線から退き、何の肩書にも縛られない時。
海王星:85歳〜死ぬまで 精神世界を重んじる時。
冥王星: 死後

火星期(35〜45歳)では、一つ前の太陽期(25〜35歳)で見つけた自分の生き方を獲得するために、外側の世界に向かって自分を打ち出す時。火星は欲しいものを獲得するために戦う「戦いの星」と呼ばれます。

火星期に必要なのは、コンフォートゾーンから抜けること。安心・安全なコンフォートゾーンから出れば、傷つくことだってある。でもその度に安心できる場所に戻ってくればいい。羽を休めて、またチャレンジすればいい。逆説的だけれど、私は戻ってこれる安心できる場所を手に入れたら、冒険ができるようになった。

私の火星はチャートルーラーで水瓶座11室。これまで水星〜太陽期までずっと蠍座の世界を生きてきた私は、物質的にも精神的にも自立を目指して戦うという火星の意識に目覚め始めた感覚がある。占星術師として独立すると決めたことも、そして叔父に打ち明けたことも、私にとってはチャレンジ

チャレンジをすれば失敗することや傷つくこともある。今回叔父とのやりとりで、私は自分の人生に挑んでいることに気づき「前に進んでいるんだ」と実感した。そして「良い人生を歩んでいるなぁ」とありがたく感じたのです。

火星と金星

私にはそんなパートナーもいなけりゃ、安心・安全な場所なんてねぇ!という方々は、ぜひ金星に注目してみてください。火星で戦うことに疲れたら、金星で自分を満たして心を回復させましょう。金星は「楽しみ・喜び・愛情」を表します。

おいしいごはんを食べるでも、ショッピングに行くでも、推しを愛でるでも、ヨガをしてスッキリするでも、大好きな本の世界に没頭するでも、あなたの心が満たされることをして休みましょう。

もしあなたが火星期真っ只中なら、一緒に火星を燃やして戦いましょう。火星期を終えているなら、お疲れ様でした。戦士としての誇りを胸に、木星期の恩恵を享受してください。

火星期のクライマックスとも言える「中年の危機」がこれからやってくるので、引き続き火星についてもレポートしていきたいと思います。長文お付き合いありがとうございました。

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